パニック障害を克服するには満腹になるまで食べないこと!
パニック障害の患者さんは、食事の量にも注意が必要です。
パニック障害をはじめとする、いわゆる「不安障害」の人は、常に不安につきまとわれているので、
何かを口に入れないと落ち着かない状態の人も多く、気づけばつい過食をしてしまうという人も多いです。
過食という意味では、アルコールについても注意しなければなりません。
確かに食事や飲酒は精神を一時的には満足させてくれますが、それによってこうむる弊害、例えば
体重増加というのは、患者さんにとってさらなる自己嫌悪に陥らせてしまい、かえってストレスをためる結果にもなりかねません。
また、パニック障害の典型的な発作の一つに、「吐き気やおう吐」というのがあります。
ただでさえそういった症状の「予期不安」に悩まされているというのに、
満腹になるまで食べてしまうと、実際に吐いてしまったりすることもあるので、ますます
「予期不安」は強まってしまいます。
それに加えてパニック障害の患者さんは、早食いの人が多い人が多い印象を持ちます。
早食いは、知らないうちに空気を沢山吸ってしまって、胃腸に負担をかけてしまい、
セロトニンの分泌を阻害してしまいます。
ですから、「腹八分目を心がけ、時間をかけてゆっくりと味わう」。
これがパニック障害を克服していくには絶対に必要です。
ただ、注意しなければならないのは、「あまりにも食べなさすぎる」というのは禁物です。
特にパニック障害のような精神疾患を持っている人は、一歩間違えると
全くご飯が食べられなくなったり、食事が喉を通らなくなったりする、「摂食障害」を
起こしてしまうリスクがあります。
ですから、食事内容もバランスを考え、かつ適正量を決まった時間にとることを心がけることで、
体内時計も規則正しく働きますから、結果として心身全体にとてもいい効果を期待することができます。
すこし味気ない気もしますが、そういった判を押したような食生活が、パニック障害の改善には
重要になります。
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